作成日:2011/05/10
税理士ささやんの神戸からの便り
薄着の季節になると気になるのがボディライン。夏までに何キロ痩せなくちゃ、とダイエットを考えているもいらっしゃるでしょう。
かつて、太っているかどうかの目安は「体重」でした。しかし現在はご存じのように「体脂肪率」で計測するのが一般的になっていますね。でもこの2つ、どう違うのでしょうか。
「体重」は純粋に体の重さを表す数値です。対して「体脂肪率」は体重に占める脂肪の割合を意味します。わたしたちの体は骨と水分、筋肉、脂肪から成っているので、体重が標準内におさまっていても体重に占める脂肪分が多ければ肥満だと判断できます。これまで体重で判断していたのは体脂肪を簡単に測定できなかったためであり、今は家庭用の体脂肪計で手軽に測定でき、健康管理に役立てることが可能になったのです。
このように自分の体に溜まった脂肪が数値となって表れると、とにかく体脂肪を減らそうと考えてしまいますが、体脂肪には万が一に備えてエネルギーを蓄えたり、衝撃から体を守る、体温を保つという重要な役割があり生命維持のためになくてはならないものです。体脂肪率の標準値は30歳以上の男性で17〜23%、女性で20〜27%とされています。しかし何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。高い体脂肪率は肥満を招き、生活習慣病の原因になることが研究で明らかになっています。
さて、そんなに大食いじゃないのに中年になったら体型が気になってきたという方はいらっしゃいませんか? 実は体脂肪は年齢とともに増加する傾向があるのです。これには「基礎代謝」が関係しています。
「基礎代謝」とは、呼吸や心臓の拍動など生命を維持するために最低限必要となるエネルギーのこと。基礎代謝の大部分は筋肉が消費しています。加齢によって筋肉量が減るため、基礎代謝量もおのずと減っていきます。にもかかわらず若い頃と同じような食生活を送っていると摂取したカロリーを消化しきれなくなり、体脂肪として体に溜め込まれていくという仕組みです。
というわけで体脂肪からダイエットをみていくと、必要なのは運動で筋肉を鍛えて量を増やし、基礎代謝を上げてエネルギーを消費しやすい体をつくることが大切です。次に食事です。食べ過ぎや飲み過ぎ、お菓子や甘いものの食べ過ぎに気をつけましょう。インターネットにもダイエットを成功させるためのサイトがたくさんありますから、上手に活用してくださいね。